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シルクの枕カバーのデメリットとは?メリットや当店のおすすめもご紹介

ここ最近SNSなどでも注目を集めるシルクの枕カバー。なんといっても、その優れた保湿性で髪の毛や頭皮のダメージを軽減し、使い始めてから翌朝の髪の毛の違いに驚く人も多いとか!そんな夢のような枕カバーですが、果たしていいところばかりなのでしょうか?本物のシルクは他の素材に比べて高級なので、慎重にお買い物したいところですよね。そんなあなたに!今回はシルクの枕カバーのデメリットまで知っていただいた上でお買い物の参考になりましたら幸いです。

1.シルクについて

そもそもシルクとは、カイコガの幼虫、蚕(カイコ)が吐き出す1本の糸で作られた繭(まゆ)を原料とした繊維の総称です。
綿や麻などの植物性の天然繊維と違い、蚕が蛹(さなぎ)のために桑の葉などを食べ、体内に蓄積されたタンパク質(シルクプロテイン)からできた動物性の天然繊維。
シルクのタンパク質に含まれるセリシンは、アミノ酸の成分が人の皮膚に近いため、保湿・美肌・美白・抗酸化性作用などへの効果が期待され、保湿クリームや美容液などに活用されています。そのため髪の毛や肌との相性も良く、枕カバーにすると摩擦や静電気を軽減して良い効果が期待できるというわけです。

2.シルク枕カバーのデメリットについて

シルクはデリケート

枕カバーの洗濯目安は大体週に1~2回ほど。寝ている間にもたくさんの汗をかきますのでより清潔に使用したい方だと毎日の洗うこともおすすめです。ですが、一般的な生地に比べるとシルクは非常にデリケートで洗う際にも注意が必要。当店のシルクサテンはご自宅で手洗いしていただくことを推奨しています。少なくとも週に一度生地を傷つけないよう手洗いとなると手間がかかってしまいます。(洗濯方法は各企業様によっても異なりますので、お洗濯の際は洗濯絵表示のタグを必ず確認しましょう)
また、繊維が細いため摩擦に弱く、濡れた状態で摩擦が起こるのもNGです。寝ている時にかく汗や寝る前についつい髪の毛を乾かさずに寝てしまった…なんてときに濡れた髪の毛のままシルクの枕カバーの上で寝返りなどの際に摩擦を繰り返すと枕カバーにも、そして髪の毛にもダメージを与えてしまいます。

直射日光に弱い

シルクはタンパク質でできているため、紫外線で変色してしまいます。変色(黄変)の原因は様々なことが考えられますが、アミノ酸からできているシルクは、紫外線や空気中の酸素による酸化・分解を受け、アミノ酸がメラニンに変わるために起こります。

買い替えの頻度が高い

枕カバーは洋服などと比べ、毎日使うものですので生地の傷みも早いもの。また、シルクはシミや傷ができやすいので、買い替えのサイクルは早くなってしまいます。さらにシルクは希少で高価でもありますので洗い替え用と買い替えて長い間使っていきたいとなると家計にも負担がかかってしまうかもしれません…。

虫食い

シルクについて初めにご紹介した通り、タンパク質繊維のため衣類害虫とも呼ばれる虫に食べられてしまう可能性も。汗や皮脂などが付いた状態での保管は時に虫に狙われやすく危険ですので、保管場所や方法には気をつけなければなりません。

少々すべりやすいと感じる場合も

シルクサテンの魅力の一つでもあるツルツルスベスベな肌触り。枕カバーで使用する際に顔に当たっても本当に気持ちよかったのですが、使い始めの頃は朝起きると枕どこかに行ってしまっていることが何回かありました。(私の寝相があまり良い方ではないのも原因の一つではありますが…。)

何度か使っていくうちに慣れて今では朝までしっかり頭を乗せたまま睡眠がとれているのでそこまで気にしなくても大丈夫かとは思うのですが、気になる方はピローパッドや片面シルクなどシルクで髪と肌の当たらない裏面がシルクで覆われていないものを選んでいただくのもおすすめです。

3.シルクだからこその魅力

ここまで様々なシルクの枕カバーのデメリットをご紹介しましたが、そこまでしても使いたい!シルクだからこその魅力はたくさんあるんです!

吸湿性・放湿性・保温性に優れている

シルクサテン

シルクは吸湿性、放湿性、保温性に非常に優れています。なので、夏の暑さで頭に熱がこもってしまう場合にも暑い外の気温を中に取り込まずに涼しく、冬の寒い時期にも体温を外に逃さず温かいという「冬は暖かく、夏は涼しい」快適で一年中使用できる、まさに天然のエアコン素材。
さらに、シルクは綿の1.5倍の吸水性があり、汗を吸収し放湿することで蒸れにくい素材です。無意識に汗をかいてしまう就寝時なので素材にも気を使いたいですよね。

美髪・美肌に効果的

シルクが注目されているのもまさに髪の毛や美肌に効果があるから。初めのシルクについてでもご説明しました通り、シルクは人の髪やお肌と同じタンパク質でできており非常に相性が良いです。生活の中でも大きい割合を占める睡眠だからこそ、髪やお肌に負担のかからないシルクは生活の質を上げてくれるはずです。

美しい光沢と肌触り

ウエディングドレスにも使われるほどの美しさや滑らかな肌触りはシルクの魅力です。その光沢も、蚕が繊維をつくりだすときにできるタンパクの層状構造や内部の複雑な構造が生みだしています。また、シルク繊維は三角の断面をしていてプリズム効果を生むことにより絹の光沢をいっそう美しいものとしています。

静電気を起こしにくい

特に冬場になると、静電気のパチッ!とした痛みで嫌な思いをした人も多いのではないでしょうか。乾燥し静電気を帯電することによって、お肌や身体の不調に繋がることもあるのです。天然繊維は肌の性質に近く、帯電しづらいため静電気防止に効果的と言われています。特にシルクは、他の繊維と比べても保水量が高いため、静電気予防にもなります。ですが、著しく空気が乾燥している場合は、静電気を避けられないこともありますのでご注意を。

4.当店おすすめのシルク

シルクサテン

真珠のように美しい極上で光沢がある19匁のシルクサテンです。一般的な綿生地の2倍以上の極細糸の、タテ42デニール、ヨコ84デニールの糸でサテン織りをしているので、すべすべつるつるの肌触りと、柔らかく肌沿いのよさが特徴です。吸放湿性が高く、保温性にも優れているので、「冬はあたたかく、夏は涼しく」オールシーズン快適におつかいいただけます。

シルクサテン

当店つくるカバーでは、封筒式や合わせ式、ファスナーの仕様もさまざま対応可能です。また、ピローパッドも近日販売予定で準備を進めております!

最後までご覧いただきありがとうございました。今回はシルク枕カバーのデメリットもご紹介してみましたが、洗濯や管理などの手間を惜しんででも得られるメリットも多くありました。シルクの性質を踏まえたうえで後悔のないお買い物の参考になりましたらうれしいです!

つくるカバー店長
岩本悠資プロフィール

岩本悠資

所属 岩本繊維株式会社 代表取締役社長
出身 1983年10月 京都生まれ
経歴 同志社大学経済学部卒業。広告代理店入社、営業部配属。岩本繊維入社後、日本全国の寝具専門店、家具店などの小売店への卸営業活動を経て、自社ECサイト「Living Mahoroba楽天店」「つくるパジャマ」オープン。
睡眠健康指導士のアプローチで快眠に関する知識や寝装品、パジャマ選びなどの情報をブログで発信。
資格 ・上級睡眠健康指導士(第553号)、日本睡眠教育機構所属。
https://jses.me/
・通販エキスパート検定3級(310010270093)、一般社団法人 通販エキスパート協会所属。(https://tsuhan-exa.org/
・京セラ創業者稲盛和夫氏を塾長とする経営勉強会「盛和塾」所属。(盛和塾は2019年12月閉塾)
(https://www.kyocera.co.jp/inamori/contribution/seiwajyuku/about.html)

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