0120-928-803平日10〜18時

カバーペディア

寝具や睡眠の大切さ。繊維、生地などの素材、オーダー実績など、役立つお話満載です。

リネンの特徴とおすすめの理由をご紹介!

リネンは夏の素材というイメージがありますが、なぜ夏にリネンが選ばれるのでしょうか?
また、リネンと麻との区別がつかない人も少なくありません。
今回はリネンの特徴や麻との違いをお伝えします。
さらに、リネンのお手入れ方法や注意点、当店おすすめの寝具もご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。

1.リネンとは?麻=リネンではない!?

リネンは、麻の種類で、別名「亜麻(あま)」とも言われています。麻にはリネン(亜麻)とラミー(苧麻)の2種類があり、リネンの方が柔らかく、ラミーの方がシャリ感、ひんやり感が強いという特徴があります。夏といえばリネン・麻のイメージですが、実は接触冷感以外にも、吸湿性、吸水性、耐久性、抗菌性などに優れた万能繊維です。

リネンの原料

リネンの原料はフラックスといわれるアマ科の植物です。茎の繊維から取った糸がリネンになります。ベルギーやフランス北部、オランダ、ロシアなど特定の地域のみで栽培され、連作しないので収穫量に限りがあるのです。

リネンの歴史

リネンの歴史は古く、紀元前8,000年頃から使用されていたそう。そのため、人類最古の繊維とも呼ばれています。

古代エジプトではミイラを巻くために、古代ギリシャ・古代ローマでは上流階級が純白のリネンを使っていました。12世紀にヨーロッパで織物産業や技術が発展し、ぐっと身近な存在に。リネンは古くから身近な繊維として大事にされ、人々の生活に密着していたのです。

2.リネン7つの特徴

リネンといえば、夏を思い浮かべる人も多いでしょう。涼しい素材なのはもちろん、他にもさまざまな特徴があります。
リネンの代表的な特長を7つ紹介します。

①丈夫で長持ちする

他の天然素材と比較しても丈夫なリネン。海外では100年以上にわたって使用されたリネン製品もあります。

リネンは水に濡れるたびに強度が増します。吸水力は羊毛の4倍、コットンの2倍にもなるのです。洗濯を繰り返しても傷みにくいため、カーテンやシーツなど長く使用するのに向いています。

②毛羽立ちしづらい

リネンにはペクチンという成分が含まれています。ペクチンが繊維表面を膜で覆うため、毛羽立ちしにくいのです。

表面の光沢もペクチンのコーティング効果によるものです。

③汚れにくい

リネンの含有成分であるペクチンは汚れがつきにくく、落ちやすい特徴があります。化学繊維と比べて静電気が発生しづらく、ほこりやゴミが付着しにくいでしょう。抗菌性にも優れているため、ほこりを払うだけで清潔な状態を保てます。

④心地いい肌ざわり

リネンはやわらかく、さらっとした肌ざわりが魅力です。繊維が細く短いため毛羽立ちが少なく、衛生用品にも使用されています。

硬めの質感でも洗うほどにやわらかくなるのがリネン。長く使用すると自分の肌になじんでいくでしょう。

⑤通気性・保温性に優れている

リネンの繊維は中が空洞になっているため、通気性に優れています。また、熱伝導率が高く速乾性があり、汗をかいてもべたつかないので快適に過ごせます。

夏は余分な熱を逃し涼しく、冬は繊維の中の空気が熱をキープするため温かく感じられます。

⑥吸水性が高い

リネンをはじめとした麻は、コットンの2倍も吸水力があります。さらに、水に濡れると強度が約60%も高くなるでしょう。

⑦混紡性に優れている

混紡とは、2種類以上の異なる繊維を混合して糸にすることです。リネンは他の素材と混紡することで、お互いの良い点を生かしながら、欠点をカバーしあいます。

たとえば、リネンコットンはやわらかさが増し、ふんわりと肌になじみやすくなるでしょう。

3.使用する際の注意点

リネンには優れた特長がある一方、使用の際に注意すべきところがあります。リネンの注意点を前もって知っておけば、より長く使用できるでしょう。

①シワになりやすい

リネンは変形からの回復力が乏しいため、シワになりやすいです。洗濯をしたらそのまま放置しないようにしましょう。

②縮みやすい

リネンは繊維の目が粗く、縮みやすい特徴があります。特にリネン100%の素材だと、約5%~10%は縮んでしまうのです。

縮み防止を施した商品、ある程度は縮むことを想定して大きめに作られた商品もあります。

4.リネンは寝具におすすめ!

リネンは心地いい肌ざわりに加え、通気性・保温性に優れているため、寝具にもぜひ取り入れてほしいです。

寝具にリネン素材がおすすめな理由は3つあります。

①オールシーズン使える

リネンは吸放湿性に優れ、余分な汗を溜め込みません。夏はもちろん、冬も安眠を期待できるでしょう。

また、汗をかいても通気性、速乾性があるため、べたつかず蒸れません。夏は余分な熱を逃し、冬は熱を保持するので、オールシーズン使用できるのです。

②お手入れがラク

リネンにはペクチンと呼ばれる成分が含まれています。ペクチンには汚れにくい、汚れても落ちやすい特徴があります。

また、静電気も発生しづらく抗菌性も高いため、毎日のお手入れはラクです。ほこりやゴミをさっと払うだけで、ある程度は清潔な状態を保てるでしょう。

速乾性もあるので、洗濯がストレスにならないのも魅力です。

③肌になじむ

リネンは長く使い、洗濯するたびにやわらかくなり肌になじんでいきます。水に濡れると強度も増すため、洗濯を繰り返しても傷みにくく、長く愛用できるでしょう。

5.当店のリネンをご紹介

60先染めフランスリネン

吸湿発散性に優れ、熱伝導率が高い、麻(リネン)100%使用の夏におすすめのひんやり涼しい生地。クールクラッシュ加工でソフトで柔らかい肌触りなので、麻のチクチク感が苦手な方にもおすすめです。フランス産のとっても細い60番手の糸を使用し、約40%も軽く(当社比)仕上がりました!味のある風合いとほどよい光沢で上品な印象に。

つくるカバー店長
岩本悠資プロフィール

岩本悠資

所属 岩本繊維株式会社 代表取締役社長
出身 1983年10月 京都生まれ
経歴 同志社大学経済学部卒業。広告代理店入社、営業部配属。岩本繊維入社後、日本全国の寝具専門店、家具店などの小売店への卸営業活動を経て、自社ECサイト「Living Mahoroba楽天店」「つくるパジャマ」オープン。
睡眠健康指導士のアプローチで快眠に関する知識や寝装品、パジャマ選びなどの情報をブログで発信。
資格 ・上級睡眠健康指導士(第553号)、日本睡眠教育機構所属。
https://jses.me/
・通販エキスパート検定3級(310010270093)、一般社団法人 通販エキスパート協会所属。(https://tsuhan-exa.org/
・京セラ創業者稲盛和夫氏を塾長とする経営勉強会「盛和塾」所属。(盛和塾は2019年12月閉塾)
(https://www.kyocera.co.jp/inamori/contribution/seiwajyuku/about.html)

関連商品はこちら