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カバーペディア

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オーダーメイド事例4|簡単に取り外しができるベッドスカート付きのボックスシーツが欲しい

寝室を手軽におしゃれにできるベッドスカートですが、その種類はさまざまでどれを選ぶべきなのか難しいと感じられる方も多いのではないでしょうか。当店つくるカバーにもベッドスカートに関してのご相談をいただくことがありますが、今回は実際にオーダーメイドでお作りさせていただいた商品と合わせて、ベッドスカートの特徴や選び方などをご紹介させていただきます!

そもそもベッドスカートとは?

ベッドスカートとは何なのか

ホテル等でベッドの脚を隠すようにして覆う寝具のことで、スカートを履いたような見た目からベッドスカートと呼ばれています。別名「ダストラッフル」とも呼ばれ、清潔感もあってお部屋の雰囲気作りにも役立つアイテムです。特に高級ホテルなどではレースやフリルのついたベッドスカートを使用してラグジュリーな雰囲気を演出しています。
そんなベッドスカート、一見するとインテリアとしての要素が強く感じられますが、「かわいい」「おしゃれ」だけじゃない嬉しい役割もあるんです!

ベッドスカートの使い方

お掃除が楽になる!?

ベッドでお休みになられる方の場合、ベッド下にスペースがあるというケースが多いかと思います。衣服や生活用品の収納スペースとして活用できて便利ではあるのですが、ついついお掃除が面倒になったりしませんか?そこで、ベッドスカートを付ければベッド下に埃が入りにくくなるので、毎日のお掃除がラクチンになります!


生活感をなくしてワンランク上の寝室に

寝室の貴重な収納スペースとしてベッド下のスペースは便利ですが、同時に生活感の出やすい部分でもあります。ベッドスカートを使えば、この収納スペースの存在を隠すことができるので、生活感をあまり出したくないという方にもベッドスカートは大変おすすめです!


低コスト省スペースでおしゃれに

寝室用のインテリアとして手軽に取り入れられるのもベッドスカートの魅力です。家具や照明、インテリアはルームコーディネートにおいて大事なポイントではありますが、ベッドスカートなら最小限のスペースでお部屋の印象を変えてくれます。また、カーテンのお色に合わせてコーディネートすればより統一感のあるお部屋になります♪

ベッドスカートの種類

マットレスの下に挟む固定タイプ

マットレスの下に挟み込むようにして取り付けるタイプは、着脱の際にマットレスを持ち上げる手間が掛かりますが、一度取り付けてしまえば、マットレスの重みもあってズレにくいのが特徴です。注意点としては、マットレスがベッドフレームの内側に入るタイプのベッドをお使いの方は取り付けができませんので、お気をつけください。


敷きパッドやボックスシーツと兼用できるシーツ一体型タイプ

マットレスの下に敷くタイプとは違い、少々ズレやすいというデメリットがありますが、敷きパッドやシーツと一緒に洗濯できるのでお手入れしやすく、マットレスの下にシーツを折り込む必要もありません!ただ、寝具のサイズや生地、またタックの入ったデザインなどの場合には、大きすぎて嵩張ったりすることもあるので、素材とデザインは慎重にお選びください。


マットレスに被せるだけのお手軽タイプ

洋服のスカートのように片側にゴムが入る仕様で、マットレスに被せるだけで取り付けることができます。他のタイプと比べると比較的簡単に取り付けできますが、完全に固定されているわけではないのでズレることもあります。

ベッドスカートご購入前の注意点 -ベッドのタイプをチェック-

ベッドのタイプに合わせて選ぶ

お使いのベッドのデザインによってマットレスの置き方も変わるので、選べるベッドスカートのタイプが変わってきます。
最もベーシックなタイプは、ベッドフレームの上にマットレスを乗せるタイプかと思います。この場合ですとどのタイプのベッドスカートでも対応することができます。
次はベッドフレームの内側にマットレスを挟み込んで設置するタイプのベッドです。こちらでは、シーツ一体型やマットレスに被せるタイプのベッドスカートが適しています。
ベビーベッドのようにベッドフレームのどこかに柵が付いている場合は、柵のある辺にベッドスカートが付かないタイプのものを選ぶ必要があります。
また収納スペースをベッド下に設けている方は、引き出しの開け閉めなどを考慮して、ベッドの角にあたる部分にスリットが入ったタイプのベッドスカートを選ぶと便利かと思います。

ベッドスカートの選び方 -デザインからえらぶ-

ベッドスカートを選ぶうえで次に重要なのがデザインです。大きく分けて3種類のデザインがあります。


フラットタイプ

1枚の布が掛かっているかのようにベーシックで癖のないデザインのため、女性はもちろん男性にもおすすめです。シンプルな見た目なので柄の入ったものを選ぶなど、素材選びでアクセントを足すのもおすすめです。


フリルタイプ

スカートのように動きのあるデザインが、ふわっと柔らかい雰囲気を演出してくれるフリルタイプ。ギャザータイプやタックタイプなどその種類は様々なので、お部屋のイメージに合わせて選ぶのがおすすめです。床に対して平行なタックデザインはよりガーリーで可愛らしい印象になります。一方、床に対して垂直なタック・ギャザーデザインは少しドレッシーで上品な雰囲気に仕上がります。さらに、カーテンと同素材・同デザインのものを選べば、より一層お部屋に統一感を持たせることができます。


プリーツタイプ

プリーツタイプはフラットタイプにスリットが入ったデザインで、暖簾をイメージしていただけると良いかと思います。フリルタイプのような可愛さは抑えられていますが、どこかモダンな雰囲気に仕上がります。また、ひだの数によっても印象が変わり、大きいひだになるほどかっちりした印象になります。

ベッドスカートの選び方 -素材からえらぶ-

柔らかい雰囲気が好きな方にはガーゼ素材

ふんわりとした柔らかい肌触りが特徴のガーゼ素材。かわいい雰囲気のお部屋が好みの方はもちろん、敏感肌でお困りの方にもおすすめの素材です。フリルタイプのベッドスカートと合わせると、より可愛らしい印象になります。


ナチュラル派の方にはリネン素材

ナチュラルテイストのお部屋が好みの方には、やさしい雰囲気と独特の風合い印象的なリネン素材がおすすめです。吸湿性、速乾性に優れているのでお洗濯などのお手入れもラクチンです。特にシーツ一体型タイプのベッドスカートを選ばれる場合は、生地量も多くなりやすいのでおすすめです!


ラグジュアリーな雰囲気が好みの方にはシルクやサテン

高級感のあるお部屋にしたい方は、美しい光沢とドレープ性の良いシルクやサテン素材がおすすめです。ベッドスカートのデザイン次第で「かわいい」にも「ラグジュアリー」にも印象が変わるので、デザイン選びにこだわってみるのもいいかもしれません。

オーダーメイドシーツの概要

お客様 三重県H様
お作りした商品 「和晒ダブルガーゼ」のベッドスカート付きボックスシーツ141×198×50cm
価格 税別4700円程度(オプション代として)
納期 ご注文から約3週間程度

ご要望・いきさつ

ベッドフレームを隠せるベッドスカート付きのボックスシーツが欲しい

高さのあるベッドフレームを隠すために、オーダーメイドのベッドスカート付きのボックスシーツをお探しとのことでご相談をいただきました。また、頻繁にお洗濯もされるとのことで、ファスナーで着脱可能なベッドスカート付きボックスシーツの仕様でご依頼をいただきました。

ベッドスカート付きボックスシーツの特徴

サイズは幅141×丈198×高さ50

マットレスの大きさが141×198×40で、シーツの高さはマットレスの厚みに対して10cm長い50cmでお作りしました。

複数連結ではなく個別のボックスシーツ

当店ではマットレスを複数並べてお使いの方向けに、複数連結用ボックスシーツを販売しておりますが、今回の場合、それぞれがベッドフレームで囲われた2台のマットレスを並べてお休みになられるとのことでしたので、個別用のボックスシーツでお作りすることとなりました。

2枚1組のボックスシーツ

ベッドフレーム周りをコの字型のベッドスカートで覆うので、ボックスシーツは個別でも2台のマットレスが並んだ時に、1枚のつながったベッドスカートに見えるよう、左右対称のデザインになっています。また、2台のベッドの隙間が目立たないよう、ベッドスカートの端を下記のような仕様で仕上げました。

このようにベッドスカートをややボックスシーツの下辺からあえてはみ出すように取りけることで、ベッドを真横から見たときにも2台のベッドの連結部分が目立ちにくいようになりました。

チャックで着脱可能なベッドスカート

よくあるシーツと一体になったベッドスカートではなく、ベッドスカート単体でもお洗濯できるように、ファスナーで簡単に取り外しができる仕様でお作りしました。またスカート部分は縦タックを入れることでシンプル過ぎず上品なデザインになりました!

直面した2つの課題

課題1.アメリカンホック仕様かファスナー仕様か

取り外し可能なベッドスカートを作るにあたって、着脱部分をファスナー仕様にするべきかアメリカンホック仕様にするべきかという課題に直面しました。
ご相談いただいた段階では、必要な長さのファスナーをご用意できるか分からず、アメリカンホック仕様をご提案させていただきました。しかし、お洗濯の度にボックスシーツとベッドスカートを取り外すことで、ホックの取り付け部分が破損してしまう可能性があること。そして、ベッドスカートを取り付けた際に生地の重みでホックのない部分の生地が弛んでデザイン性を損なう可能性がありました。
そこでお客様にご相談させていただきまして、最終的にファスナー仕様でお作りさせていただくこととなりました。
ファスナー仕様になったことでベッドスカート部分の生地の弛みが軽減されただけでなく、着脱もスムーズに行っていただけるようになりました。


課題2.ファスナーの取り付け方

ベッドスカートの取り付けにファスナーを使用することが決まってすぐに、新たな課題が出てきました。それはファスナーの取り付け方によって、見た目にも機能性にも大きな差が出るということでした。まず始めにファスナーを下記のような仕様で取り付けてみました。

スカート部分のフリルのデザイン自体は可愛らしく仕上がったのですが、実際にマットレスに付けてみると、ベッドスカートの重みで生地が引っ張られてファスナー部分が見えてしまいます。また、ベッドスカートを取り外した際にもファスナー部分が露見してしまいデザイン性を損ねることが分かりました。さらには、ファスナー部分に埃が溜まってお手入れに手間がかかる可能性もありました。そこで別の方法を模索したところ下記のような仕様でお作りすることになりました。

こちらの方法ではファスナーの着脱を妨げない程度に生地が被るようボックスシーツ本体の縫製方法から変更しました。結果的にベッドスカートを取り付けた場合、外した場合でもファスナーが見えず、埃が溜まる心配もなくなりました。

つくるカバー店長
岩本悠資プロフィール

岩本悠資

所属 岩本繊維株式会社 代表取締役社長
出身 1983年10月 京都生まれ
経歴 同志社大学経済学部卒業。広告代理店入社、営業部配属。岩本繊維入社後、日本全国の寝具専門店、家具店などの小売店への卸営業活動を経て、自社ECサイト「Living Mahoroba楽天店」「つくるパジャマ」オープン。
睡眠健康指導士のアプローチで快眠に関する知識や寝装品、パジャマ選びなどの情報をブログで発信。
資格 ・上級睡眠健康指導士(第553号)、日本睡眠教育機構所属。
https://jses.me/
・通販エキスパート検定3級(310010270093)、一般社団法人 通販エキスパート協会所属。(https://tsuhan-exa.org/
・京セラ創業者稲盛和夫氏を塾長とする経営勉強会「盛和塾」所属。(盛和塾は2019年12月閉塾)
(https://www.kyocera.co.jp/inamori/contribution/seiwajyuku/about.html)

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